イヌとネコの物理作用による食物不耐性

前回と同様のレビュー論文“Food intolerance in dogs and cats”(J. M. Craig, JSAP)から物理作用(physical effects)による食物不耐性を紹介します。こちらも食物不耐性と同様に聞き慣れない言葉でした。内容は正確でないことをご了承ください。

物理作用による食物不耐性の概要

食品には消化管の物理的刺激、障害、運動異常を起こすことで便秘や急性大腸炎の素因となるものがあり、そのような食品が起こした異常を食物不耐性のうち物理作用によるものと呼ぶようです(タイトルでは物理作用による食物不耐性と意訳しています)。カーカス(carcasses)の摂取に慣れていないイヌでは骨、毛、ウールが具体例に挙げられるそうです。また、砂浜の砂も該当するそうで、大量に食べることで小腸の閉塞などを起こすそうです。

物理作用による食物不耐性
  • 骨、毛、ウール
  • 高脂質:胃で発酵
  • 大量の砂(ビーチなど):小腸閉塞、潰瘍、出血、消化管運動性変化

論文中ではゾヌリンについても記載されています。

参考文献

より詳しく調べたい方は以下の論文をご参照ください。個別の事項について参考文献が丁寧に記載されており、情報を追いやすいと思います。

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