トイレのスリッパの数とUI

先日、トイレのスリッパに普段とは異なる機能が与えられていることに驚きました。トイレのスリッパは足の汚れを防ぐとともにトイレ内の汚れを持ち出さない機能を持つ履き物ですが、そこではスリッパと便器の数を等しくすることで便器が使用可能であるかを迅速に知らせる機能を与えられていました。

一般的なトイレは排泄と衛生を目的として便器、洗面台、ペーパータオルあるいはハンドドライヤー、鏡などが設置された場所です。その許容量は利用目的により変化しますが、主な利用目的が便器であれば許容量は便器の数と使用時間により定まると考えられます。

スリッパが便器の数以上に設置されていた場合、使用者は好きなスリッパを選ぶ自由と便器の可能な限り近くで待つ方法を得ることができます。一方、スリッパが便器と同じ数だけ設置されていた場合、使用者はスリッパの有無で便器が使用可能かどうかの判断する方法を得ることができます。

特に少し離れた場所にもトイレが存在する場合、トイレの待ち時間を少しでも減少させられると考えられます。また、トイレの提供者としては掃除の度にスリッパを退かして並べ直す時間、スリッパを洗う時間を減らすことができるかもしれません。

色々と考えましたが、スリッパひとつでも機能を与えることができるってすごいなと思いました。スリッパはトイレのユーザーインターフェイス(UI)の一部であり、デザイン次第で利便性を与えることができるのだなと。

ほかの場所ではスリッパあるいは持ち運びできるオブジェクトはどのように機能しているものでしょうか。

あと「使用者」の部分に無意識で「私たち」と書いていましたが、自分が無意識にトイレの使用者であり、その前提で文章を書こうとすることに気づきました。